灰色のアスファルトじゃなくて、 私が見たのは綺麗な青空と、 金色に輝く綺麗な髪の毛だった。 どさっと、 崩れ落ちた私の体を倒れこみながらも、必死に受け止めてくれた、 「に、の、みや、くん。」 ぼろぼろ止まらない涙。 二宮くんは、肩で息をしていて、 私の無事を確認した途端、ホッとした顔になって抱きしめてくれた。 「佐藤、よかった。 大丈夫か?」