私はそのまま
屋上に連れて行かれた。
やめてと言いたくても、首がしまってて言えない。
誰か、助けて。
涙が一粒こぼれ落ちた。
「に…の…みや…く…ん……。」
なんでこの人の名前が出たのかわからない。
だけど、
助けてほしかった。
「た…す…け……て…っ。」
3人にも聞こえないくらいの小さな声。
どんどん、屋上のフェンスへと3人に引っ張られていく私。
私、死ぬのかな。
でも、もういいかな、
ボロボロこぼれる涙を見て3人は、ギャハハハハハハと笑い始める
「あんたが生まれてきた意味、ないよなっ!」
と、笑い始めた、
ズキッ。
ある。
私には、少なからず、お母さんがいるから。


