部屋のドアに寄りかかってる親父。 良かったと、安堵の表情の母さん。 親父は眉間に皺を寄せていて、 「愛希。」 静かに、強く俺を呼んだ。 「はい。」 俺はゆっくりと体を起こした。 母さんは、俺の手を小さな手で握っていて、 俺も優しく握り返すと笑顔を浮かべた。 「とりあえず、莉奈から離れろ。」 という親父の言葉に母さんと苦笑い。 母さんは、親父の方に駆け寄ってすねを蹴った、