は?なんでだ? なんで、冬に一緒に歩いてんだよ… わかんねぇ、 わかんねぇ。 頭を抱え込んだ瞬間、 「いやぁぁぁあぁぁあー!!!」 初めて声が聞こえた。 びっくりして顔を上げると、 佐藤が泣きながら、中学の頃の俺を抱きしめてる。 ぐったりとしてる俺。 なんだよ、これ。 うそだろ、 「愛希くんっ!愛希くんっ!」 何度も俺の名前を呼ぶ佐藤。