望愛side 二宮くんが出て行ったドアを泣きながら見つめた。 追いかけたくて、でも追いかけられなくて 「にの、みやくんっ。」 追いかける資格なんて私にないんだ。 「うわぁぁぁぁあぁあーんっ。」 子供のように泣き喚いた。 二宮くん、ごめんねっ。 ごめんっ、もう、私は二宮くんからいい加減身を引かないとダメだよね 奇跡なんて信じちゃダメなんだよね。 スマホに幸せそうに笑う二人の写真。 ずっと、ずっと待ち受けがこれなんだよ。 変えられない。 変えたくないんだ。