家に着くと、黙って部屋に駆け込んだ。 なんで、なんで、こんなに傷ついてんだよ 床には、いくつもいくつも雫が零れ落ちた。 なんでこんなに苦しいんだよ。 なんで、いみわかんねぇ。 くそっ。 俺は棚にクッションを投げつけた。 その反動で、高校受験のために買ったたくさんの参考書が流れ落ちた。 その方に目線を送ると、 淡い水色のアルバムみたいなものがあった。 なんだあれ。 見覚えのないものに、 思わず怪訝な表情になる。