「二宮くん?起きた?」 エプロンをして、お皿にご飯や、いろんなおかずを並べてる佐藤。 「あぁ、わりぃ。 ねちった。」 「あぁ、きにしないで? それより頭痛はどう?」 「だいぶ、治った。 ありがとな。」 「ううん。ごはん早く食べちゃったほうがいいよ! 二宮くんのお母さん、心配だからって8時に迎えきてくれるらしいから。」 と、笑顔で言う佐藤に、あの写真が、脳裏をよぎった。 ちらっと、あった方を見ると、あったはずの写真たては消えていて。 だけど知らないふりをした。