少し佐藤の家で休ませてもらうと
すごく懐かしい香りに包まれた。
泣きそうになって、佐藤にソファーに座っててと言われて、俺はおとなしく寝転んだ。
佐藤と軽く話をして、佐藤が部屋から出て行った時
ソファーの真正面に写真立てが置いてあった。
なぜだか気になって、気付いたら足が進んでいた。
写真には、金髪の照れくさそうな男の子に腕を絡めて、ピースをしてる佐藤。
胸がズキッと痛んだ。
幸せそうに笑う佐藤。
静かに写真たてを元に戻して、俺はソファーに体を預けた。
気付いたら眠っていて、美味しそうな匂いに目が覚めた。


