望愛を抱き上げて、そのまま俺は部屋へと入った。 そのまま、ソファーに望愛を抱えたまま座り込んだ。 「…っううっ。 愛希くんっ、会いたかったぁっ。」 大粒の涙をこぼしている望愛。 「俺も、会いたかったっ。」 どちらともなく顔を近づけ、 そっと唇を重ねた。 8年ぶりのキスは涙の少しだけ切ない味がした。 「愛希くんの、笑顔がやっぱり大好き。」 「俺も、望愛の笑顔が大好きだ。」 fin