「二宮くんって、やっぱり力持ちなんだね、」 「え?」 「え?あ、いやなんでもないよ! ほら、男の子だからって意味で深い意味はないよ!」 と伝えると、そっか、と言って夕焼け空の下二人で住宅街を歩いた。 チクチク痛む胸。 なんで痛むのかは、ちゃんとわかってる。 でも、二宮君の隣にいられる、それだけで幸せだから。