アメリカ。

遠すぎる。


お母さんは、アメリカへ行こう。

そう言っていた。


もちろん、私も行くつもりだ。

だけど、


愛希くんに話すか、


私はスマホを取り出して、ある人に電話をかけた。





『もしもし…』

「あ、少しお時間いいですか?」

『あぁ…』