「望愛〜。」 あぁ、なんてタイミングが悪いんだろう。 「あ、いき。」 「あ"?誰だおめー。」 低い愛希くんの声にビクッとなる女の子。 私の胸ぐらを掴んだままということを忘れているのか。 より強く握ってきた。 「…っく、げほっ。」 「は?!望愛?!」 愛希くんの焦った声。 「望愛っ!」 ベッドに駆け寄ってきた愛希くんは、 私の顔を見て言葉を失っている。 金髪の女の子に向けての殺気が、 ここまで伝わる。