「二宮くん!お買い物?!」 「あぁ、母さんにトイレットペーパーと醤油買ってきてっつわれた。」 と、ちょっと不機嫌そうな顔に思わず笑顔がこぼれる。 二宮くんと、こうやって学校以外で話せると思うと、 嬉しくて、 でも胸の奥がキリキリ痛んだ。 二宮くんの話を聞いて、 私は、久しぶりにあの人たちに会いたくなった。 だけど、 会えるはずないってわかってるから、 知らないふりをした。