望愛が泣きながら俺に抱きついてくる。 そんな望愛を、 ひどく愛おしく思った。 今までなにやってたんだろうと、 昨日までの俺を殴りたくなった。 自分だけが辛い。 そう思って望愛の居場所を知ろうとしなかった。 多分俺が必死になってれば 森口は教えてくれたはずだ。 だけど、俺は怖かったんだ。 また望愛に拒絶されるのが怖かったんだ。