「愛希くん。」 「…っ、」 「ごめん。」 「言うな。」 「本当にごめん「なにも言うなっ。」 愛希くんの悲痛な叫び声を無視して話を進める。 だって今言わないと一生言えない気がする。 「あのね、私愛希くんの事本当は愛してる。」 「…っあぁっ。」 「でもね、あの別れを告げた前の日にね、ック ヒック… 病院でっ、 《白血病》って言われたのっ。」 止まらない涙。 震える声。 愛希くんも泣いているのがわかる。 だけど、 聞いてっ。