白血病のことも。 絶対に愛希くんに言わないでと約束をして。 莉奈さんは泣いてくれて、 そのことに胸が痛んだけど、 笑って、望愛ちゃんなら大丈夫だから。 そう言ってくれたから私は笑顔になれた。 桜公園に向かう途中で病気になって改めて感じる喜びを思い浮かべた。 当たり前のように明日が来るということは、 病気の人にとって当たり前じゃないということ。 なにより、大切な人にこんな形でお別れをするなんて思いもしなかった。