『…っ。』 電話口の愛希くんが言葉が詰まったのがわかった。 「しょうがないんだよっ。 愛希くんっ。 また来年行こう?」 『俺は、お前が一緒に行きたいって言ってくれると思ってた。 そしたら、バイト休んででもお前と行ってたよ。』 その言葉を最後に電話が切れた。 ボロボロこぼれる涙。 なんで、なんで。 私だって、 愛希くんと行きたいよっ。