映画館に近づくにつれて硬くなって体、 そんな私を見て笑う愛希くんは相当な意地悪だ。 そして、チケットを映画館の人に愛希くんが渡して中に入って行った。 スクリーン3番に、入った私たちは、 腕を引かれながら、真ん中らへんの座席に座った。 強張ってる体。 そんな私をニヤニヤしてみる愛希くん。 だけど、もうそんなのも気にする余裕は、ない。