「…愛希くん。」 「…ん?」 「あの映画、観る?」 怖い映画を指差しながら聞くと、 目を見開いた愛希くん。 「望愛、怖いの苦手だろ?」 「んーん、愛希くんがいるから怖くないよ。」 と、笑いかけると愛希くんは優しく笑いながら、 「わかった。チケット買ってくるからここで待ってて。」 そういって、チケット売り場に走って行った愛希くん。