…暑い。
…重い。
目を開くと、少し見上げるとスヤスヤ眠る私の愛しい人の顔があった。
あれ、寝ちゃったんだ。
今何時だろ。
キョロキョロして起こさないように時計を確認すると
6時半。
確か光、部活だよね。
ご飯作らなきゃ。
愛希君を起こさないようにゆっくりと起き上がって、
リビングに降りた。
パッと朝ごはんを作って、
光を起こして見送ってから
洗濯物を干して、
掃除機をかけ終わると、
時間は9時。
ゆっくりと自分の部屋に戻ると、
ぼーっとした寝起きの愛希君。
「おはよ、愛希君。」
笑いながら愛希君の横に座ると、
私の姿を見た愛希君は私を抱きしめて、
「二度寝するぞ。」
そう言って、寝始めた。
え、
「愛希君!デート!!!!!」
体を揺らしてもピクリともしない。
なんでこんなに寝起き悪いの。
首筋に目が入った私は、ニヤリと笑うと
そこにキスをして赤い花を、
ではなくて、
カプリと噛みついた。


