「ねぇ、」
「ん、」
「なんであの時、教室に二人でいたの?」
「あー、あれ?
森口からさ、メール入って
今学校なら、望愛がプリント忘れたから持って来るついでに一緒に帰りなってメールが入って
たまたま委員会で残ってたからさ、
持ってこようとしたら、あいつに待ち伏せされてた」
バツが悪そうな顔をして、
話してくれた愛希くん。
思わず目を見開いた。
なんだか嬉しくて
気づいたら笑みを浮かべてた。
そんな私の顔を見てクスクス笑う愛希くん。
おでことおでこをコツンと合わせて
笑いあってると、
「ごほん、ごほんっ」
わざとらしい咳が聞こえた。
え?
二人で恐る恐るその方を見ると
担任と、気まずそうな顔をしてるクラスメート
とニヤニヤしてる川島くんとさっちゃん。
え、やばい恥ずかしい。
赤くなった顔を隠そうとして、
愛希くんの胸に顔を埋めた。


