なんでというと、 他に好きな女ができたって、 嘘だってわかってた、 わかってたけど、 遼くんの、泣きそうな笑顔で何も言えなかった。 それからの私は色褪せた人生だった。 親に嫌われてる私。 唯一愛をくれた遼くんは私の隣にもういない。 私の居場所だったところは 澤エレナの居場所になってたんだ。