校舎を出て家の正反対の駅近くのデパートでクレープを食べながらベンチに座って話していた。

「望愛〜。」

「ん〜?」

「買い物終わったら望愛の家に行って良い?」

「ん?いいよ?」

「よかった!一緒に数学の宿題やろうね!」

え、宿、題?

「あ、やばい、数学のプリント忘れたかも……。」

「はぁ?!数学鬼先だよ?!
やばいってそれ。」

「ですよねぇ。」

そう、数学の先生は学校で一番怖い先生。

忘れたらバケツ持って廊下に立ってろって言われるかも…

それはいやだ!

「うぅっ、学校に取りに行く。」

「わかった。買い物は違う日にしよう。」

「うん、ごめんね。」

「いいっていいって、早く取りいこ。」

「うん!ありがとう!」


二人で学校に向かって走り出した。