腕をひかれるまま油断をしていたから
ポスっと愛希くんにダイブをする感じになってしまった。
そして、
「こいつ、俺の、世界で一番大切な奴だから
手出すなよ?」
の一言で、
あちらこちらから、
女と男の泣き声が聞こえてきた。
「え"、愛希くんのこと好きな人こんなにいたの。
え"、愛希くんの男ファンもいるとは恐ろしいっ」
の一言で愛希くんと、さっちゃんと、泣いてるクラスメート以外は爆笑。
「男の泣き声は、
望愛のファンだな。」
と、笑う愛希くんに、
「はぁ?嫌味?!ねぇ!そうなの?!」
という私に
頭を撫でてくれて、
「嫌味じゃねぇよ。」
と笑う愛希くんに、
嬉しくて、
大好きが積もった気がした。


