「ねぇねぇー。」 「…ん。」 「今日帰り、クレープ食べに行こう!」 「無理。」 「え"。」 即答ですか、 即答なのですか。 柱の陰に座り込んでのの字を書きそうな勢いの私に、 愛希くんは、 「今日バイトだから明日な。」 と私の頭をポンポンとしてくれた。 思わず、満面の笑みになって、 なんども、 うんうん、と頷いてる私を見て 吹き出した愛希くん。 私は恥ずかしくなって愛希くんの腕を軽く叩いた。