Your Smile ~君との未来~



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泣き続けていた私は気づいたら寝ていたらしくて、

起きると同時に優しい弟がスマホを充電してくれたらしくて、

そのスマホから着信音が鳴り響いた。

ディスプレイも見ずに電話に出ると、

『もしもし?!望愛ちゃん?!』

「え?莉奈さん?どうしました?」

『あのねっ!愛希が、愛希が、
記憶が戻ったかもしれないらしいのよっ!』

「………え……?」

スマホが手から滑り落ちたのがわかった。


『…ちゃん?!…の…ちゃん?!…望愛ちゃん?!』

「はい!!」

急いで拾い上げると、

『今、蓮が迎えに行くから一緒に来てくれる?!』

「いいんですか?」

『うんっ!きてほしいのっ!
それじゃあ、切るね!
多分、10分ごろで着くと思うから!』

と言って切れた電話に急いで準備をした。

ボロボロ涙が溢れるのがわかった。

奇跡が起こったかもしれない。