「俺、も、愛、してるっ、」 その一言を残して愛希くんは、目を瞑った。 「いやっ!いやっ!いやっ!!」 救急隊員の人に止められながらも、 隊員さんは、必死に応急手当をしていて、 それと同時に病院に着いて、手術室に運ばれた愛希くん。 私は、床に泣き崩れた。 「愛希、くんっ、愛希くんっ、 うわぁぁあんっ!」 「望愛ちゃん!」 大声で泣き叫ぶ私を、抱きしめてくれた 優しい香り、 愛希くんと同じ優しい香り。 「莉奈さんっ。 ごめんなさい、ごめんなさいっ、 私のせいで、本当に、ごめんなさい。」