愛されだけど極道さんですよ?


「卯野(うの)、俺と付き合って欲しい」


 いつもとなんの変りもないはずだった放課後。
 今私の目の前には、学内でも有名な強面極道さんの息子、榊原恭平くんがいる。


 男の子だけど艶やかな黒髪。
 一睨みするだけで相手をすくみ上らせる鋭い切れ長の瞳。
 だけれど顔立ちはとても整っているイケメンさん。


 そして私よりも30㎝は高いだろう長身と。
 なにか格闘技でもやっていますか?と質問したくなるほどいかつい体格。

 こうしている今でも、カウンターテーブルに腰かけている私を凄まじい威圧と共に見下ろしている、一応同級生。


 まあ関わりあいになることはないだろうなーと思っていたのに――。


「はい?」


 なぜか図書室で告白されている私、卯野ましろだった。