Ri.Night Ⅳ



「──オイオイ、普通は先に俺達に報告すんだろ」


「まぁまぁ、そう言うなよ。アイツ等はりっちゃんの為に喧嘩してたんだから」



……っ、煌、彼方?


いつの間に移動したのだろうか。


振り返ると、十夜と煌はいつの間にか三人の元へと戻っていて。


呆れた顔。

苦笑。

満面の笑み。


各自各々の表情であたしを見ていた。



十夜……。



四人の一歩前に立っている十夜と目が合う。


あたしを見つめるその表情はいつもと変わらず無表情で。


だけど、どこか優しさを纏っている気がした。



一歩ずつ。


地面を踏み締めるように距離を縮める。


視線は交えたまま逸らさない。


此方へ真っ直ぐ歩いてくるその姿は、まるであたしが呼び寄せているかのように感じた。




十夜は数メートル先で立ち止まると、あたしから貴兄へと視線を移した。


あたしの隣には貴兄と優音。


そして、何故か獅鷹幹部の姿も。


皆いつの間に此方へ来たんだろう。



「………」

「………」


見つめ合う十夜と貴兄。


倉庫内に張り詰めた空気が戻ってくる。


さっきまであたしの名を呼んでいた鳳皇メンバーも、今は両総長の成り行きを固唾を呑んで見守っていた。


あたしはと言うと、どうしたらいいのか分からず、ただ二人を交互に見る事しか出来ない。