あたしの叫び声に騒いでいた周りの人達が一斉に振り返った。
中田も貴兄も、そして近くにいる十夜達もあたしを見ている。
突然静かになった倉庫内。
皆の視線があたしに集まる。
「あたしが言う」
そう言って、皆の視線を受けながら一歩足を踏み出した。
一歩ずつ、ゆっくりと。
あたしは自分の手で終わらせる為に中田の元へと向かう。
貴兄に言わせちゃいけない。
“コレ”はあたしの問題。
“あたし”じゃなきゃいけないんだ。
あたしが言わなきゃ中田だって心から納得出来ないと思う。
そしてあたしも、自分で言わなきゃ完全には終われない。
だから言う。
思ってる事全てを。
そして、中田の口からも聞きたい。
あたし達は今まで言葉が足らなさすぎた。
争う事ばかりを考えて、“話”をしようとはしなかった。
あたしは中田の本心が聞きたい。
そしてあたしも言いたい。
話をしないと抗争に勝った意味がないんだ。
お互いに抱いている想いを言わないと、終われない。


