Ri.Night Ⅳ


……いや、それでもいずれ、獅鷹か鳳皇、どちらかに潰されていただろう。


あたしには分かる。


十夜もまた人の上に立つ者。


関わると恐ろしい人間の内の一人だ。


貴兄と同様、周囲の状況をいち早く察知し、相手の真意を見極める。


そして、敵と見なした者は容赦無く潰す。


そのずば抜けた判断力と決断力は流石総長と言えるだろう。




そんな二人を中田は敵に回した。


けれど、中田も相当頭が切れる。


二人を敵に回すとタダでは済まされない事ぐらい分かっていた筈だ。


だから貴兄と手を組もうとした。


貴兄を味方につければ鳳皇を潰す事など容易い、そう思ったんだろう。


けど、それが逆に命取りになった。






「──中田」


薄暗い倉庫内に響く貴兄の威圧感ある声。


その声にその場にいる全員が中田へと視線を向ける。


中田はさっきと変わらず顔を伏せたままで、貴兄が声をかけても何の反応も示さない。


それでも貴兄は言葉を続けようと口を開いた──その時。



「総長!!Dを潰しました!!」



バンッと凄まじい音と共に叫び声が倉庫内に響いた。