「……え?あたし?」
思いもよらぬ言葉に目を見開いて驚く。
当然だろう。
仲間だと信じ込ませる策にあたしが関係してるだなんて誰が思う?
今日まであたしは中田と接触してないのに。
「……っ、まさか!?」
突然声を荒らげた中田にフッと頬を緩ませる貴兄。
「気付いたか?
お前は“あの姿”を見て俺が仲間だと信じたんだ」
「……え?」
“あの、姿”……?
「お前──!!」
「そうだよ。
“凛音を此処へおびき寄せたのはこの俺だ”」
「なっ……!?」
貴兄の驚愕発言にまたもや目が最大限に見開かれた。
視線の先には中田を見つめる貴兄の横顔。
その表情は横顔からでも分かるぐらい真剣そのものだった。
「嘘………」
勿論、その表情で貴兄が嘘をついていない事ぐらい分かる。
けれど、信じられなかったんだ。
おびき寄せられた自覚がないから余計に。
「嘘じゃねぇよ」
「……っ、優音?」
「凛音をおびき寄せたのは俺と貴兄だ」
「えっ!?」
またしても飛び出したのは驚愕発言。
その発言に中田も優音を見据える。


