「……敵、か。中田、結論から言ってやるよ。俺は獅鷹が味方だと思っていた」
「……ハッ!やっぱりな!やっぱテメェ等繋がってたんじゃねぇか!」
十夜の言葉に声を荒らげた中田が更に睨みを利かせる。
「中田、最後まで聞けよ。十夜は“味方だと思っていた”と言っただろうが」
「あ゙?」
「俺等は此処に来るまで獅鷹が味方だと思っていたんだよ。だけどな、此処に来て驚いた。獅鷹がそっち側にいるんだからな」
そう言った煌は一旦話すのを止め、貴兄に目を向ける。
「俺等は本当に知らなかったんだよ。獅鷹が中田と組んでいる事をな」
「……じゃあ、何故味方だと思っていた?“何か”確信があったからこそそう思ったんだろうが」
「それは俺が説明してやるよ。最初からな」
「貴兄……」
貴兄が中田の問いかけにニヤリと口角を上げ、右手をポケットに突っ込んだ。
「俺達獅鷹は凛音を取り戻してから“ある策”を練っていた」
「……ある策、だと?」
「あぁ、そうだ。……中田、お前はさっき俺等が手を組むまでの説明を凛音にした時こう言ったよな?
“獅鷹は鳳皇を見張っていた”と」
「それがどうした」
「そもそもそれが間違いなんだよ」
「何?」
間違い?どういう事?
「獅鷹が見張っていたのは鳳皇じゃない。中田、お前だ」


