「……っ、コレはどういう事だ!?なんで奴等まで立ち上がる!?もしかしてお前等組んでたのか!?」
さっきの獅鷹みたいに一斉に立ち上がった鳳皇の人達を見て、中田が狂ったように喚き散らした。
当然だろう。
獅鷹だけではなく鳳皇までもが殺られたフリをしていたのだから。
地面に転がっているのは最早自分側の人間だけ。
その人達は当然だがピクリとも動かない。
中田に襲うのは困惑と絶望感。
獅鷹だけでなく鳳皇まで。
それは今、中田と同様に貴兄の真意を知ったあたしでも理解出来た。
中田に勝ち目はないと。
いや、中田を含め、Dに勝ち目はないと。
相手は獅鷹と鳳皇。
味方にすれば怖いものはない。
けれど、敵にすれば──
「Dを潰せ」
──絶対に、勝ち目はない。
中田の言葉は無視され、今、Dの抹殺が命じられた。
もう止めることは出来ないと悟ったのか、中田は倉庫から出ていく鳳皇から目を逸らし、貴兄と十夜を睨んだ。
「……お前等、いつから組んでいた?いつから組んでいたんだ!!」
中田の拳が怒りで震えている。
発狂とも言える程怒り狂うその様(サマ)は、今にも貴兄に襲いかかりそうなほどだった。
裏切りから来る怒り。
それはどの怒りよりも強い。
勝利を確信していたのなら尚更の事。
「俺達獅鷹は鳳皇と組んでなんかいない。それは中田、お前がよく知っている事だろう?」
「………」
「俺がお前の監視を知らないとでも?」
監視?貴兄が中田に?


