『──凛音、悪い。今から幹部で話し合いするらしいんだ』
貴兄と何度かやり取りした後、優音は申し訳無さそうにそう言った。
「うん、分かった。行ってきて。あたしは話聞いて貰えただけで気が楽になったから、大丈夫」
見えていないのにフルフルと首を左右に振ったあたしは、冷蔵庫から出した梅ジュースを持って再びソファーへと腰を沈める。
『ごめんな。また電話する』
「うん。……優音、話し聞いてくれてありがとう。またね」
出来るだけ明るくそう言うと、優音が電話を切ったのを確認してから電話を切った。
「はぁ……」
電話を切った瞬間、待ってましたと言わんばかりに大きく吐き出された溜め息。
その溜め息と共に何だか気分まで落ちていくような気がして、そっと両目を手の甲で覆った。
結局、優音から何の言葉も貰えないまま終わって不完全燃焼。
けれど、悩みを吐き出したお陰で少しは楽になった気がする。
まだ何も解決していないけど、さっきよりは冷静な判断が出来そうな気がした。
優音と話して本当に良かったと思う。
お姉ちゃんのピンチを絶妙なタイミングで助けてくれる優音はやはり自慢の弟だ。


