Ri.Night Ⅳ



「じゃあ、千暁にでも頼んで手伝って貰って」


「はーい。いってらっしゃーい!」


すっかり機嫌が直った冬吾くんはヒラヒラと手を振り、急ぎ足で倉庫から出て行った。


それを見送ると、あたしは新たな目的地へ向かって歩き出す。


向かうは一階の下っ端くん専用の部屋。


冬吾くんによると、下っ端くん専用部屋には冬吾くんを含めた五人がいるらしい。


冬吾くん、勇介くん、千暁くんのお馴染みメンバー。


そして、十夜に呼ばれた充くんと一緒にいた智広くん。


他の人達は病院へ行ったと言っていた。


充くんと智広くん以外の三人は捕らえた“D”の下っ端達から今回の件について洗いざらい吐かせる為に残ったらしい。


「何か分かった?」と冬吾くんに聞いてみると、「俺の口から言う訳にはいかないから。後で総長に直接聞いて」と言われた。


確かにごもっともだと思って、それ以上は触れないでおいた。



冬吾くんが此処にいたのはコンビニへ行こうとしていたから。


三人は晩御飯も食べずに“D”に構っていたらしく、終わった時にはかなりの空腹で。


下っ端くん専用部屋で待機していた充くん達も十夜がいつ帰ってくるのか分からず、ご飯を食べずに待っていたらしい。


結局動き出せたのは五人が揃ってからで、買い出し係に任命された冬吾くんは丁度部屋を出たところであたしに呼び止められた。


今冬吾くんが出ていったのは煙草を買いに行く為。


冬吾くん曰くニコチンがないと落ち着かないらしい。


行く前に「何かいる物ある?」と聞かれ、「梅サイダー!」と手を上げて答えると、「小豆チョコバーも買ってくるからね」と苦笑された。


冬吾くんってホント気が利く。

小豆チョコバーが楽しみ!