Ri.Night Ⅳ


「え?あ、どうも。え?」


返事はしてくれるものの、その表情は変わらずハテナが飛び交っていて。

あたしも意味が分からず首を傾げた。


「充、コイツが前言ってた凛音だ」


「え?……えっ!?前言ってたってあの!?」


前言ってた?

って十夜あたしの事何か言ってたの?


「今はこんな格好をしてるが普段はちゃんとした女だ」


あ、そうか。そういう事か。

そう言えばあたし、今リンの姿だったんだ。


そうだよね。それなら彼等が驚くのも無理はない。

だって、こんな格好してるのに声は女だもん。

驚くのは当たり前だ。


さっき彼等と会った時はリンの声だったし尚更だろう。


「ちゃんとした女?格好だけだろ」

「……シバく」


隣で乾いた笑いを漏らした煌に思いっきり肘鉄を食らわすと、煌は脇腹を押さえて悶絶。


その後、仕返しと言わんばかりにあたしの首を回した腕で絞めてきた。


「ギブギブ!」と煌のお腹を叩いて降参するが離してくれない。


「煌!凛音ちゃん苦しそうだろ!」


バタバタと暴れるあたしを見て壱さんと彼方、そして陽が慌てて馬鹿煌を引き離してくれた。


ったく、普通女の首絞める!?

絶対あたしの事女だと思ってないでしょ!


「オイ、アイツ等固まってんぜ?」


「アンタの扱いが酷いからでしょ!?」

「は?違ぇだろ。お前が女に見えねぇからだろ」


「はぁ?どっからどう見ても女でしょうが!!」


「こっちが『はぁ?』だわ。肘鉄食らわせる女がどこにいんだよ」


「ムカツク!ホント、あー言えばこう言うよね!!アンタも男なら女みたいにピーチクパーチク喋ってんじゃないわよ!」


「あぁ゙?テメェ、もう一遍言ってみろ」