「え?あ、どうも。え?」
返事はしてくれるものの、その表情は変わらずハテナが飛び交っていて。
あたしも意味が分からず首を傾げた。
「充、コイツが前言ってた凛音だ」
「え?……えっ!?前言ってたってあの!?」
前言ってた?
って十夜あたしの事何か言ってたの?
「今はこんな格好をしてるが普段はちゃんとした女だ」
あ、そうか。そういう事か。
そう言えばあたし、今リンの姿だったんだ。
そうだよね。それなら彼等が驚くのも無理はない。
だって、こんな格好してるのに声は女だもん。
驚くのは当たり前だ。
さっき彼等と会った時はリンの声だったし尚更だろう。
「ちゃんとした女?格好だけだろ」
「……シバく」
隣で乾いた笑いを漏らした煌に思いっきり肘鉄を食らわすと、煌は脇腹を押さえて悶絶。
その後、仕返しと言わんばかりにあたしの首を回した腕で絞めてきた。
「ギブギブ!」と煌のお腹を叩いて降参するが離してくれない。
「煌!凛音ちゃん苦しそうだろ!」
バタバタと暴れるあたしを見て壱さんと彼方、そして陽が慌てて馬鹿煌を引き離してくれた。
ったく、普通女の首絞める!?
絶対あたしの事女だと思ってないでしょ!
「オイ、アイツ等固まってんぜ?」
「アンタの扱いが酷いからでしょ!?」
「は?違ぇだろ。お前が女に見えねぇからだろ」
「はぁ?どっからどう見ても女でしょうが!!」
「こっちが『はぁ?』だわ。肘鉄食らわせる女がどこにいんだよ」
「ムカツク!ホント、あー言えばこう言うよね!!アンタも男なら女みたいにピーチクパーチク喋ってんじゃないわよ!」
「あぁ゙?テメェ、もう一遍言ってみろ」


