Ri.Night Ⅳ


そんな事があって更に条件が悪くなったあたしは一人で出歩けなくなってしまった。


っていうか鳳凰妃になる前も無理だったんだけど。


『リンだったらバレないんだけどなぁ……』


十夜に駄目だと言われた後、何気無くそう呟くと急に十夜が黙り込んだ。


その表情に、え?リンだったら大丈夫なの?、と僅かな可能性が垣間見え、取り敢えず畳み掛けるように説得してみた。



『やったぁー!』


数分後、あたしの説得(お願い)に弱い十夜は渋々だけど頷いてくれて、見事外出許可を得た。


あたしだって今、一人で外出する事が危ないって事ぐらい分かってる。


だから、十夜の出した条件を飲んだんだ。


一つは、“リンを徹底する事”。


男装歴四年にもなれば男装なんて朝飯前で。


“リン”の姿になれば嫌でも男になる。

だから、超余裕。


絶対に“東條 凛音”だとバレない自信がある。


常日頃から一緒に居る人だったら分かるかもしれないけど、初対面の人なら間違いなくバレない。

だから十夜も承諾したんだと思う。