十夜達が助けに行くと言う事は何かしら関係があると周りに言うようなもの。
実際関係なくてもそう取られてしまう。
それをあたしは身を持って経験したから分かる。
十夜達が助ければ今後遥香さんが狙われるかもしれない。
此処は若者達が集う場所。
誰に見られているか分からない。
だから。
「あたしが行く」
「あ?」
「あたしが遥香さんを助けに行くよ」
「何──」
「あたしが行けば大丈夫でしょ?」
「駄目だ」
「何で!?」
「お前の弟と約束したからだ。お前にケガはさせられねぇ」
……っ、十夜……。
「っつーかさせたくない。だから大人しく待ってろ」
そう言ってクシャっとあたしの前髪を掻き上げた十夜は再び腰を持ち上げた。
「じゃあ一緒に行く!それだったら大丈夫でしょ!?」
あたしが助けるのを傍で見ててくれたらいい。
それが一番良い方法だってこと十夜なら分かってるはず。
十夜を真っ直ぐ見つめると、十夜は直ぐ様前方へ振り返り、煌と目配せし合った。
軽く頷いた煌。
それを見た十夜は「行くぞ」と言ってあたしの手を引っ張ると車外へと出た。


