今日も人多いなぁ……。
色々な事を考えている内に繁華街が見えてきた。
あそこで色んな事があったなぁ……。
走馬灯のように過っていく繁華街での出来事。
雷くんのBARへ行った帰り、ゲーセンに寄って中田と再会をした事。
貴兄と優音がお泊りしに来た時、晩御版を食べに来たこの繁華街で黒烏とやりあった事。
そして、貴兄と慧くんを目撃したのもこの繁華街だった。
二人を見る十夜達の視線。
それが今も脳裏にハッキリと焼き付いている。
あの光景を見て、あたしは鳳皇と離れる事を決意したんだ。
苦しくて苦しくて仕方なかったあの頃。
十夜に別れを告げたのもこの場所だった。
そして、“離れるな”と言われたのもこの場所。
あの時の選択が良かったかどうかは分からない。
けど、離れなかったから今がある。
あたしはきっと、この数ヵ月間にあった出来事を忘れないだろう。
ううん、忘れちゃいけない。
皆を傷付けた事は一生忘れちゃいけないんだ。
沢山傷付けた分、これからは笑って貰えるように努力しなきゃ。
皆とずっと一緒に居られるように。
ずっとずっと一緒に居られるように。
あたしは皆を想い続けながら生きていく。


