Ri.Night Ⅳ


「はぁーはぁーはぁー」


「……陽、お疲れ」


あれから数十分。

あたし達の車はS県を越え、N県へと入った。


彼方に弄られまくった陽は大暴れした末、とうとう力尽きてダウン。


同じく彼方も運転席に凭れダウンしている。


……ったく、二人して何やってんだか。


お疲れの意味を込めて陽の頭を撫でていると、視界に映ったのは見慣れた景色。


あぁ、帰って来たんだ。


そう心中で呟いたのと同時に心の奥底から暖かい感情が滲み湧いてきた。


背後へと流れていく景色に目を奪われて心が躍る。


今通ってる道は毎日送り向かいして貰っていた道。


一ヶ月前まで毎日通っていたのにこんなにも懐かしく感じるなんて。



「小腹空いたなぁ……」


同様に外へと目を向けてぽつりとそう零す陽。


今、コンビニが見えたもんね。


今通りすぎたコンビニはマンションの近くにあって結構な頻度で利用してた。


そう言えばよく学校帰りに寄り道したっけ。


コンビニで大量買いしたんだ。


あれは店員さんも流石に吃驚していた。


懐かしい事を思い出して、ふふっと笑みが零れる。