顔を見合わせ、クククと愉しげに笑っている二人。
……ねぇ、絶対あたしの存在忘れてるよね。
未だに肩を組んだままの煌はあたしの左側。
煌と会話をお楽しみ中の貴兄は右側。
二人に挟まれているにも関わらず存在を忘れられているあたしって哀しくない?
っていうか頭上で会話しないでよね。虚しいから。
「ねぇ!あたしの質問に答えてよ!」
痺れを切らせて自分からそう切り出すと、
「凛音、例えばだぞ?自分の居る前で桐谷が他の女とはしゃいでたらどう思う?」
「え、ヤダ」
「だろ?それと同じだよ」
それと同じ?
って事はもしかして……。
「アイツ程分かりやすい奴はいねぇよ」
ヤキモチ、って事?
あたしの頭を撫でる貴兄は呆れた顔で苦笑。
そんな貴兄に反してあたしの顔は真っ赤っか。
だってだってだって、あの十夜がヤキモチだなんて……!
嬉しすぎるじゃないか。
「ホラ、お前が先に行って機嫌取ってこいよ」
「そうそう。アイツが機嫌悪いと厄介なんだよ」
「よく言うぜ、お前が弄ったくせに」
「………」
さっきから何だか仲の良い二人。
良い事なんだけど何となく疎外感。


