「今日は赤かー。前は紫だったよな。凛音、俺この前言ってた黒のレースが見てぇー」


「ちょ、遊大何言ってんの!?」


凛音の手に戻ったパンツを不満げに見つめる遊大を見て、再び慌て始める凛音。


余りの慌てように優音が「馬鹿だ……」と溜め息を吐き出す。


優音が溜め息をつくのも無理はない。

スルーすればいいものを過剰に反応するから余計に怪しく思うんだ。



「り、凛音、まさかそいつといかがわしい事を……?ぎゃー!なんて破廉恥な!」


案の定、慌てる凛音を見て反応を示したのはプリティー陽くん。

お子様な陽くんにはパンツだけでも刺激が強かったらしい。



「お猿、お前可愛いなぁー」

「お、お猿って言うな富士山ー!!」

「ちょっと嵐ちゃんばっかりずるい!あたしもぎゅってするー!」

「り、りの、苦しい……!」



またもや筋肉に抱き締められる陽。
そして、それに便乗する凛音。


馬鹿力二人に抱き締められ、おチビな陽は瀕死状態。



「オイ凛音!俺を無視すんな!」

「遊大うるさい!それ以上喋んないで!」



構いに来る遊大を凛音がシッシッと手で邪険に追い払う。


そんな遊大に、


「ゆ、遊大、面白いから許す……!」


「……は?」


意外な人物が加勢に現れた。