「きゃー!!時人くんそれっ……!!」
時人の手に乗っている真っ赤な下着を見て高らかに発狂する凛音。
濡れたままの髪の毛からは雫が滴り落ち、肩には湿り気を感じるバスタオル。
今お風呂から出ましたと言わんばかりの姿でその場から駆け出してきた。
「時人くん、それ頂戴!」
「え?あ、うん」
顔を真っ赤にして時人の元へと駆け寄った凛音は急かすように足踏みをし、右手を差し出してくる。
余りの勢いに時人は返事よりも先にその下着を差し出した。
「もう、ジュニアの馬鹿!」
受け取った下着は小さく丸められ、見られないように凛音の手中へと収まる。
「ちょ……!嵐ちゃん!?」
ひとまず安心、と思いきや、突如凛音を襲ったのは嵐の右腕。
覆うように凛音の肩を組み、手中に収まったばかりの下着をするりと奪い取る。
「あ、ちょっ……!」
凛音から目的の物を奪い取った嵐は意地悪く笑い、それを頭上に掲げた。
「おーおー凛音チャン派手なパンツ履いちゃって」
「ちょ、嵐ちゃん返してよ!」
パンツの端っこを摘まみ、見ろと言わんばかりにひらひらと揺らす嵐。
凛音の顔が更に真っ赤に染まる。
「もぉー!!」
右手を伸ばして何度も跳び跳ねるけど、身長差があるせいかパンツに触れる事さえ出来ない。


