遊大の言葉を遮ったのは凛音の叫び声。
「優音!こっち来て!!」
優音は凛音の声に即座に立ち上がったが、肝心の凛音の姿が見えずどうしたらいいのか分からない状態。
「優音!ジュニア捕まえてー!!」
「は!?ジュニア!?」
訳が分からないままジュニアを探す優音。
けど、辺りを見回してもジュニアの姿は何処にも見当たらない。
と思っていたら。
「ジュニア!?」
探しモノがキッチンの方から軽やかに跳んできた。
フローリングの上をぴょんぴょんと跳ねながらご主人様の元へと駆けていく。
「ジュニア?何持って……って、え゙?」
可愛らしい鳴き声と共にふわり、と時人の手の上に落ちたのは赤い布切れ。
それを見た瞬間、つい今までにこやかだった時人の表情がピキッ、と石のように固まった。
「………」
携帯を操作していた煌や貴音。
嵐の腕の中で暴れていた陽。
突っ立ったままあんぐりと口を開けている優音。
その場にいる全員が一時停止していた。
それは全て時人の手の上にある真っ赤な布切れのせい。
突如現れたその真っ赤な布切れに全員の視線がそこへ集中した。
固まるのも無理はない。
何故ならそれは……。
「ゆう!ジュニア捕まえてくれ……た?」
明らかに女物の下着だったのだから。


