Ri.Night Ⅳ


「じゃあ両チームから二、三人ずつ各場所に配置する。それでいいか?」


「あぁ、問題ない」


意見が食い違う事もなくすんなりと決まり、強張っている表情に笑顔が戻り始める。


敵となれば厄介だが、味方になればこれ以上頼りになる者はいない。



不安が無いと言えば嘘になるだろう。


だが、獅鷹と鳳皇が揃えば不思議とその不安が消えていくような気がした。




「桐谷、此処で正式に獅鷹と鳳皇の同盟を結ぶ」


「あぁ」



各総長の言葉に再びピンと張り詰める空気。


貴音と十夜は深く腰掛けていたソファーから身体を起こし、座る位置を少しずらして向き合った。


交わる視線。

そこに負の感情は一切存在しない。


──今、獅鷹総長と鳳皇総長によって両チームの間に《同盟》という誓いが結ばれようとしていた。



「──“獅貴王”東條 貴音。獅鷹六代目総長の名において、此処に鳳皇と同盟を結ぶ事を誓う」



十夜の瞳を真っ直ぐ見つめながらそう紡いだ貴音。


その揺るぎない瞳が意志の強さを物語っている。



「──“黒皇”桐谷 十夜。鳳皇八代目総長の名において、此処に獅鷹と同盟を結ぶ事を誓う」



十夜もまた貴音から視線を逸らさずにそう告げた。


同時に差し出された右手。



「この瞬間から俺達は“仲間”だ」


「あぁ」


小さな笑みと共に互いの手を強く握り合う。