Ri.Night Ⅳ


『驚きすぎて言葉にならないか?』


大きく見開かれた十夜の目を見て、中田が愉しそうに喉の奥で笑う。


滅多に感情を表に出さない十夜だが、この時ばかりは流石に動揺を隠せずにいた。

当然だろう。



“D”、即ち“白狼”は──



『お前等“鳳皇”の傘下だった奴等だ』



獅鷹の幹部、河原 遊大を重症に追いやったチームだったのだから。



『……っ』


中田の言葉が脳内を支配し、思考が乱れる。


けど、それでも必死に理解しようと頭を働かせた。



『……何故お前とアイツ等が繋がってる?』



頭の良い十夜は理解も早い。


限られた時間の中で聞かなければならない事を即座に導き出す。



『前から知り合いだったんだよ』


『……知り合い?』


意味有りげな笑みを浮かべる中田を見て、ピクリ、と十夜の片眉が上がった。


『この世界、敵ばかりではない。別に知り合いがいてもおかしくはないだろう?』


『………』


確かにこの世界、中田の言う通り敵ばかりではない。


仲間にならなくても何らかの繋がりはある。


中田と“D”、いや、“白狼”はきっとそういう繋がりだったのだろう。



『奴等の連絡先、そして大体の居場所、それを教えてもいいがきっとそこにはもういないだろう。今電話しても繋がらなかった』


『……だろうな。奴等も馬鹿じゃない。お前から情報が漏れる事は想定済みだろ』