『驚きすぎて言葉にならないか?』
大きく見開かれた十夜の目を見て、中田が愉しそうに喉の奥で笑う。
滅多に感情を表に出さない十夜だが、この時ばかりは流石に動揺を隠せずにいた。
当然だろう。
“D”、即ち“白狼”は──
『お前等“鳳皇”の傘下だった奴等だ』
獅鷹の幹部、河原 遊大を重症に追いやったチームだったのだから。
『……っ』
中田の言葉が脳内を支配し、思考が乱れる。
けど、それでも必死に理解しようと頭を働かせた。
『……何故お前とアイツ等が繋がってる?』
頭の良い十夜は理解も早い。
限られた時間の中で聞かなければならない事を即座に導き出す。
『前から知り合いだったんだよ』
『……知り合い?』
意味有りげな笑みを浮かべる中田を見て、ピクリ、と十夜の片眉が上がった。
『この世界、敵ばかりではない。別に知り合いがいてもおかしくはないだろう?』
『………』
確かにこの世界、中田の言う通り敵ばかりではない。
仲間にならなくても何らかの繋がりはある。
中田と“D”、いや、“白狼”はきっとそういう繋がりだったのだろう。
『奴等の連絡先、そして大体の居場所、それを教えてもいいがきっとそこにはもういないだろう。今電話しても繋がらなかった』
『……だろうな。奴等も馬鹿じゃない。お前から情報が漏れる事は想定済みだろ』


