「凛音、お前梅ジュースでベタベタだろ。風呂入ってこい」
「え、でも……」
「この後メシ食いに行こうと思ってる。その格好のまま行きたくねぇだろ?」
「ご飯?」
「もう時間も遅いしな。今日はコイツ等泊まらせようと思ってる」
「え!?」
泊まる!?十夜達がウチに!?
「いいか?」
貴兄がそう問いかけたのはあたしにではなく鳳皇メンバーで。
その問いかけに目配せをし合った煌達は「あぁ」と小さく頷いた。
「決まりだ。ホラ、早く行ってこい。遅いと置いてくぞ?」
「や、それはやだ!行ってくる!」
「ウソウソ。お前を置いて行く訳ねぇだろ?ゆっくり入ってこい」
クスクス笑いながらあたしの頭を撫でた貴兄はポンッと肩を叩き、早く行くよう促す。
「皆、ごめんね?行ってきます!」
ソファーをぐるりと見回し手を振ると、陽が「いってらっしゃーい」と言って手を振り返してくれた。
「りっちゃん、俺が背中流してあげよ──」
「さようならー」
馬鹿なたの言葉を即座に遮り、ヒラヒラと手を振ってリビングを後にする。
「りっちゃーん!」
ドアが閉まる間際に彼方が何か言ってたけどスルースルー。
彼方ってホントに貴兄と同じぐらい頭良いのかな……。
全然そんな風には見えないんだけど。
はぁ、と大きな溜め息をつきながら階段を上がり、着替えを取りに自室へと向かった。


