Ri.Night Ⅳ



「凛音、お前梅ジュースでベタベタだろ。風呂入ってこい」


「え、でも……」


「この後メシ食いに行こうと思ってる。その格好のまま行きたくねぇだろ?」


「ご飯?」


「もう時間も遅いしな。今日はコイツ等泊まらせようと思ってる」


「え!?」


泊まる!?十夜達がウチに!?


「いいか?」


貴兄がそう問いかけたのはあたしにではなく鳳皇メンバーで。


その問いかけに目配せをし合った煌達は「あぁ」と小さく頷いた。


「決まりだ。ホラ、早く行ってこい。遅いと置いてくぞ?」


「や、それはやだ!行ってくる!」


「ウソウソ。お前を置いて行く訳ねぇだろ?ゆっくり入ってこい」


クスクス笑いながらあたしの頭を撫でた貴兄はポンッと肩を叩き、早く行くよう促す。


「皆、ごめんね?行ってきます!」


ソファーをぐるりと見回し手を振ると、陽が「いってらっしゃーい」と言って手を振り返してくれた。


「りっちゃん、俺が背中流してあげよ──」


「さようならー」


馬鹿なたの言葉を即座に遮り、ヒラヒラと手を振ってリビングを後にする。


「りっちゃーん!」


ドアが閉まる間際に彼方が何か言ってたけどスルースルー。


彼方ってホントに貴兄と同じぐらい頭良いのかな……。


全然そんな風には見えないんだけど。


はぁ、と大きな溜め息をつきながら階段を上がり、着替えを取りに自室へと向かった。