「……凛音、アイツ等はいつもあんな感じなのか?」
「うん。あれが素」
「そうか。そりゃ凛音と合う訳だ」
「ちょっとどういう意味よ!」
「そのままの意味」
「ムカつくー!」
「……っ、おま、マジで有り得ねぇ……」
「ふんっ!」
馬鹿にするからだ!
ソファーの背凭れに両手を置き、立っている凌に思いっきり頭突きをかます。
ついでにフイッと顔を背けた。
「お前……」
頭上から落ちてきたのは地を這うような低い声。
その声色に身の危険を感じたあたしは直ぐ様身体を後退させた。
けど。
「今すぐ返して貰うぞ」
遅かった。
気付いた時にはもう頭を鷲掴みにされていて。
その後すぐに凌の方へと向かされた。
目が合った凌はそれはそれは満面の笑みで。
けど、目は少しも笑ってなかった。
それどころか禍々しいオーラがユラユラと……。
「ちょ……!」
コワイ。コワイです凌さん。
お願いだから真紀さんと同じ顔で睨まないで~!
「凌、それぐらいにしといてやれ」
「貴兄」
貴兄がそう言った瞬間、頭に乗せられた凌の手がするりと離れていった。
はぁ~助かった。
「貴兄は甘やかしすぎなんだよ。“それ”もわざわざ見せるなんてさ」
今度は凌がツーンとそっぽを向いた。


