Ri.Night Ⅳ


「……凛音、アイツ等はいつもあんな感じなのか?」


「うん。あれが素」


「そうか。そりゃ凛音と合う訳だ」


「ちょっとどういう意味よ!」


「そのままの意味」


「ムカつくー!」


「……っ、おま、マジで有り得ねぇ……」


「ふんっ!」


馬鹿にするからだ!


ソファーの背凭れに両手を置き、立っている凌に思いっきり頭突きをかます。


ついでにフイッと顔を背けた。



「お前……」


頭上から落ちてきたのは地を這うような低い声。


その声色に身の危険を感じたあたしは直ぐ様身体を後退させた。

けど。


「今すぐ返して貰うぞ」


遅かった。


気付いた時にはもう頭を鷲掴みにされていて。

その後すぐに凌の方へと向かされた。


目が合った凌はそれはそれは満面の笑みで。


けど、目は少しも笑ってなかった。


それどころか禍々しいオーラがユラユラと……。


「ちょ……!」


コワイ。コワイです凌さん。

お願いだから真紀さんと同じ顔で睨まないで~!





「凌、それぐらいにしといてやれ」


「貴兄」


貴兄がそう言った瞬間、頭に乗せられた凌の手がするりと離れていった。


はぁ~助かった。


「貴兄は甘やかしすぎなんだよ。“それ”もわざわざ見せるなんてさ」


今度は凌がツーンとそっぽを向いた。