「やっぱりな。りっちゃんの名字が“東條”、そしてお前の呼び名が“貴”。
そいつが“全国模試”と言った時点でピンッときたよ。お前があの“東條 貴音”だってな」
貴兄から凌に視線を移した彼方はニッと勝ち誇ったかのように笑う。
「彼方ってそんなに頭良かったの?」
何だかいつもとは違う雰囲気の彼方に思わず本音がポロリ。
「……お前、本当に知らなかったのかよ?」
「ん?」
その呟きを聞いた凌が呆れたように溜め息を吐く。
「大野 彼方が通う学校はウチの学校と並ぶ程の名門校だぞ?」
………え?
「えぇぇぇえぇぇぇ!!」
凌の口から出た衝撃の新事実に思わず絶叫。
「うそーーー!!」
彼方を凝視し、まるで化け物を見たかのように身体を後退させた。
「……え、何その反応。何気に傷付くんですけど」
「や、だって彼方が……え?」
未だに信じられないその新事実に頭がついていかない。
「え?ホントに彼方そんな名門校に通ってんの?」
「うん。言わなかったっけ?」
「いや、聞いた」
……ような?
けど、そんな名門校だとは思わなかった。


